高速X線回折装置 (XRD)
X線の回折現象を利用して、試料の結晶構造に関する情報を調べ、化合物の同定する装置です。
従来の装置の約100倍の感度を持つ検出器を搭載し、試料を水平に保持したまま分析できるので、液体試料も脱落の心配なく、迅速かつ容易にデータを取得することが出来ます。
多くの化合物のデータを内蔵し処理ソフトも装備しています。
初心者も自分で操作できますが、その場合スタッフの勤務時間中とします。
概 要
【仕様】
・@種 : PANalytical X'Pert PRO MPD
X線発生部 : 出力 3kW
方式…高周波インバータ
最大kV…60kV(1kVステップ)
最大mA…60mA(1mAステップ)
安定性…±0.005%(メイン変動10%)
X線管球 : 焦点サイズ 0.6mm X 12mm (LFF)
絶縁方式…セラミックス
フォーカス交換…容易(調整不要)
ターゲット…Cu
ゴニオメータ : 方式 縦型 θ-θ方式
θ走査角度範囲(管球側)… -15 〜 181 °
2θ走査角度範囲(検出器側)… -40 〜 220 °
測定可能範囲… -15 〜 165 °
角度設定再現性…±0.0001 °
駆動モータ…DCモータ
角度検出方式…光読み取りエンコーダ式(DOPS)
バックラッシュの有無…無し
検出器 : 高速半導体検出器 エクセラレータ
最大計数率…4,000,000cps以上
モノクロメー…有り
防X線エンクロージャー : 材質 鋼鉄 12mm
フロントガラス…鉛 3mm 等量
漏洩X線…1μSV/h 以下
データ処理 : コンピュータ 日本語ウィンドウズベース
ファイル形式…XML(XRDML)
ソフトウェア…日本語対応
レポート機能…有り(MS-WORDへ出力)
冷却水送水装置 : 方式 空冷室内設置型
安定性(設定温度に対して)…±0.5℃以内
【維持管理担当者】
久保 臣悟 (内線 : 7188)
機器分析部門連絡先 : TEL/FAX 099-285-7188
【設置場所】
理工系総合研究棟 6階
【特徴】
従来の装置の約100倍の感度を持つ検出器を搭載したX線回折装置です。
試料を横に設置できるので試料の脱落の心配もなく、迅速かつ容易にデータを取得することが出来ます。
【注意事項】
使用時には、ガラスバッジの着用が必要です。